みんなの洗濯体験記

お気に入りのウールコートにシミが!焦って手洗い大失敗

あれは忘れもしない、三年前の大晦日のこと。午後お正月の準備をしていると、買い忘れに気付いた私。ただでさえどこもごった返している大晦日。憂鬱になりながらも、お気に入りのブルーのウールコートを着て気分を上げて出かけました。案の定、どこも人人人の大混雑。

やっと買い物が終わった頃にはもう夜の七時過ぎでした。足が棒のようになり、お腹はぺこぺこ。荷物を抱えて歩いていると一軒の屋台を見つけました。おやきのようなものの中にあんこと蜂蜜シロップが入っているおやつを一つ買って、近くのベンチに座って食べました。蜂蜜シロップは熱々で食べているそばからトロリと垂れて来ます。なんとか垂らさないように食べ切って、急いで家路につきました。

おやつから垂れる蜂蜜シロップ。ポケット周りにつくも暗くてすぐに気づかず

駅の改札でICカードを出そうとポケットに触った時、ベターっとした何かが指に付きました。何だろうと下を向くと、なんとコートのポケットの周りに先ほどの蜂蜜シロップらしき垂れシミが広範囲に付いていたのです。しかもそれはウールに染み込み、そこだけ目立つほど色が変わっていました。外が暗くて気づけなかったのです。こんな状態で電車に乗るなんて恥ずかしいと、急いでトイレに駆け込みハンカチを濡らしてベタベタのシミを上から押さえてみましたが、余計に染みこんでしまいました。結局そのままの状態で家に戻り、急いでコートを持ってクリーニング店に走りました。しかしその日は大晦日。

すでに夜九時を過ぎており、チェーンのクリーニング店も含めすべて閉店した後でした。イギリス旅行で買った想い出の大事なコート…四十にもなった会社員があんなにシロップをこぼして…食欲に負けたばかりに。重い足取りで帰宅した頃にはシミはしっかり固まって、よく見るとあんこのような色も付いています。クリーニング店の営業開始は早いところで来年の一月四日から。

このまま四日間も放置してから出して、もしシミが消えなかったらどうしよう。落ち込んでいると家族が、「ウール製品は自宅で洗える」というネットで調べた情報を教えてくれました。今迄ずっとクリーニングに出して来たけれど、コートの表示はウール100%だし自分で洗えるならばやってみない手はない。早速情報を読みつつ自分で洗ってみることにしました。

シミを放置できず手洗い。結果はとても着れる状態でなく捨てることに

バスタブにごくぬるい水をためて、ウールOKのおしゃれ着用洗剤を入れ、予めシミの部分に同じ洗剤を染み込ませて色抜けチェックすると大丈夫だったので、そのままコートを入れてゆっくり優しく押し洗い。すると水がみるみる青く染まって来ました。

さっきチェックした時は抜けてこなかったのに…でも、色柄物は洗うと多少色落ちがあるし大丈夫だろうと更に押し洗いを続け、柔軟剤を入れてすすぎをしました。洗い上がったコートは、シミは落ちたものの全体的に色が抜けているように見えました。濡れているからそう見えるだけで乾いたらきっと色が戻るだろうと、お風呂の蓋の上に寝かせて乗せ、影干ししました。

しかし、結果表面は毛羽立って色はまだらに抜け、全体的に縮んでしまい、どう頑張ってももう着ることが出来なくなってしまいました。10年以上もの間大事に着ていたのに、一晩でこんな事になってしまうとは…言いようのない悲しみとともに、泣く泣くコートとはお別れをしました。

本当にがっかりなお正月になってしまいました。後で改めてネットで調べてみたらウール製品は自宅で洗えると沢山の情報がありました。
きっとそうなのだろうと思いますが、私のコートは悲しい結果に終わってしまいました。自分の洗い方が悪かったのかも知れませんし、もしかしたら海外製ということもあったのかも知れません。この大失敗を教訓に、もしウールの服を汚してしまったら、大切なものなら尚更、焦って自分で洗わずにプロであるクリーニング店へおまかせすることを固く誓いました。

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