みんなの洗濯体験記

一回り縮んだ夫のセーターが初めてのプレゼントでした

国際結婚して欧州在住の35歳、主婦です。現地人である夫とはほぼ10年の付き合いですが、一緒になった頃は様々な生活習慣・文化の違いから、しょっちゅういざこざが起きていました。特に洗濯に関してはかなりきついことをたくさん言われた思い出があります。主人の母親が非常に良くできた人で、忙しいお仕事をしていながらも、通常の洗濯もプロ並みにこなすということで、頻繁に比較されたのです。

「誰もお前に頼んでなんかいない。お前が自主的に、勝手に洗濯をしたんだ。そうして自分で始めた以上は、完璧にこなせ!」というのです。慣れない外国生活で、勉強に仕事に四苦八苦しながらも、私はそうやってどやされながらもひたすら必死に、家事をこなしていました。

夫のミス!ウールの夫のセーターが一回り小さく・・・

ある冬の事です。いつも通りに洗濯機を回し、しっかりと脱水をして取り出してみると、妙なものが出てきました。それは夫のウールのセーターだったのです。私は顔面蒼白になりました。セーターは見るからに縮んで、一回り小さくなってしまっています。

本来なら、夫のウールのセーターは私が冷水・ウール専用洗剤(スーパーのホームブランドを使用)で洗い、洗濯機での脱水を通さずにそのまま陰干しすることになっていました。いつもは洗濯ものを入れるカゴから仕分けして、洗濯機洗い・手洗いと選別していたのですが、この時は夫自身が脱いでそのまま、洗濯機に直接入れていたようなのです。

私のミスではないにしろ、それでも私は震え上がり、夫にどんなことを言われるかと想像すると涙が出てきました。夫は私に手を上げることはしませんが、とにかく言葉で精神的にきつく叱りつけてくる人なのです。

以前、ネット上の情報で「うっかり洗濯機洗いをして縮んでしまったウールものは、リンスを水にといてつけておくと、多少は元に戻る」という裏技を知っていました。そのことを思い出したものの、よく考えると自宅にはリンスは置いていません。倹約家の夫に「使ってどんな意味があるんだ」と言われ続けたので、私はシャンプー以外のヘアケア用品を使わなくなって久しかったのです。

不幸中の幸いで予想外の夫の言葉にびっくり。小柄な私にぴったりサイズに。

必死に伸ばしてから平干ししたものの、セーターの縮み具合は誰の目にも明らかでした。今度こそ、本当にきついことを言われるに違いない、離婚だろうか…と恐れつつ、帰宅した夫に土下座をして謝りました。すると、意外な優しい答えが返ってきたのです。

「あれは毛玉が浮いて自分はもう着ないから、特に気を使って洗濯する必要はない。だから洗濯機に入れたんだ。縮んだのならちょうどいい、小柄なお前が着ればいいじゃないか。」

地獄に仏を見るとはこんな感じでしょうか。夫が何かしら、衣類を私に贈ってくれた初めての経験でした!確かに、縮んだ夫のセーターは私にジャストなサイズになっていました。そのおかげで私はここ5年ほど、夫のお下がりセーターで冬も暖かく過ごせています。

体験談
メニュー